Datadisc scanner v1.05
雑誌掲載履歴
DOS/V POWER REPORT 2003年8月号
DiGi/USER 2003年6月号(CD-ROM)
Windows Power Jumbo 2003年5月号(CD-ROM)
WindowsXP頻出トラブル 速攻解決&最適化ツール(宝島ムック)(CD-ROM)
DiGi/USER 2003年12月号
フリーウェア5000 2003 autumn
DiGi/USER 2004年1月号
DOWNLOAD
ASCII
ddscanner105.zip
MD5 = 2a3def7571282fd35b1404441222b6ff
はじめに
初めてお使いになる前には、必ず、注意事項に目を通してください。
作成のきっかけ
Visual Basicによる再帰的なファイル検索処理の方法を模索していて、
運良く出来ました。これを使って何か作れないか?と思い、データCD
のファイルチェックに応用しようと取り掛かりました。
機能
データCD(多分データDVDも)のファイルの読み取りチェックを行います。
また、読み取りに問題のないファイルを、フォルダ階層を維持したまま
ハードディスクに退避させることもできます。
(本ドキュメントでは、レスキューモードとして説明します)
使用方法
起動すると、CD/DVDドライブリストにPCに接続されているCD系のドライブ
のリストが表示されます。
すでにチェックしたいデータCDが入っている場合は、クリックにより選択します。
起動後に、データCDを入れた場合は、ドライブリスト更新をクリック後、
ドライブをクリックしてください。
ボリューム名も表示されますので、容易にドライブの選択ができると思います。
チェックをクリックすると、まず、データCDの全ファイル(ノーマル・読み取り専用・
隠しファイル・システムファイル)を検索し、右側のファイルリストに追加されます。
全ファイルがリストに表示されたら、そのリストの1番目から順に、リードアクセス
をします。
正常なファイルがあれば、正常なファイル欄に、リストアップされます。
リードアクセス時にエラーが発生すると、エラーのあったファイルリストにエラー内容が
表示されます。
クリップボード出力をクリックすると、ファイルリストをクリップボードに出力できます。
ファイルリスト作成中に、システムに依存するエラーが発生した場合、その他のエラー
欄に表示されます。詳しくは、注意事項の6.を参照ください。
チェックを中断したいときは、チェックと入れ替わりに表示されている中断をクリック
してください。ただし、順調にチェックが進んでいる時以外は、すぐには反応しません。
<メニューの説明>
・ファイル-終了
終了します。
・設定-読み込みバイト設定
一度に読み込むバイトサイズを指定します。デフォルテは、512バイトです。
この数値を変えることで、一度にチェックするバイト数を変更できます。
主に、これは、プログラムテストの効率を考えて設けたものなので、特に
変更しなくてもいいと思います。
・設定-レスキュー設定
○レスキューモードを使用
チェックを入れると、レスキューモードになります。
※レスキューモードになると、リードエラーのないファイルと判断したところで、
フォルダ階層を維持したままハードディスクへコピーを行います。
○ファイル退避先フォルダ
ドライブとフォルダを指定し、空のフォルダを指定してください。
※レスキューモードを使用チェック時に、ファイルやフォルダを含むフォルダを指定すると、
「空のフォルダを指定してください」
と表示されます。
※レスキューモードを使用チェック時に、ファイル退避先フォルダを指定していないと、
「退避先フォルダを指定してください」
と表示されます。
・バージョン情報
バージョン情報を表示します。
注意事項
1.本ソフトの結果は、VBによるファイルオープンとバイナリーレベルのリード
に伴うエラーをトラップして結果を得ていますので、他の同類のリードエラーを
チェックするソフトと結果が異なる場合があります。
2.チェックしたdiscに読みにくい個所があると、ほとんどのドライブでは、
何回かリトライを繰り返し、何とか読もうとします。その最中は、いくら中断を
クリックしても、すぐに反応しないと思いますので、注意が必要です。
また、ドライブのリトライ回数を設定するなどの機能はありませんし、
搭載するだけの知識もありません。すべては、ドライブの性能に左右されます。
3.ドライブのリード精度・特性によっては、チェックの度に、エラーの発生位置
に違いが出る事もあります。位置については、参考程度にしてください。
位置が違っても読めないファイルに違いはないと思います。
4.あまりにもチェックが先に進まない時は、中断をクリックした後に、ドライブの
トレイオープンのボタンを押して、半ば強制的に終了させてください。
多くの場合は、これで、中断できると思います。
5.作者環境では、自然劣化したCD-R(データCD)はないため、マジックで記録面を
数ミリ塗りつぶしたdiscと、アンダーバッファーラインを起こして「焼き」に失敗した
discで、擬似的に読めないdiscを用意し、機能テストを行っています。
6.Windows2000SP2のPCにおいて、稀に、VBのDIR関数で読み取り不能エラーが発生することを
確認しております。エラーのあったデータCDをWindows2000SP3及びWindowsXPでチェックす
るとエラーは発生しません。
もし、Windows2000SP以前のPCでその他のエラーにエラーが出るようならば、Windows2000SP3
かWindowsXPのPCでチェックしなおしてください。多くの場合、その他のエラーは表示され
ないと思います。
インストール・アンインストール
当アーカイブを解凍後、ddscanner.exeを実行してください。
レジストリは一切いじりませんので、アンインストールは
ddscanner.exeを削除するだけで済みます。
開発環境
Windows2000 SP2
Visual Basic V6 Learning Edition (Visual Studio SP5)
動作環境
当方では、Windows2000,XPで確認しております。
基本的にVisual Basic V6が動作可能なWindowsなら問題ないと思われます。
なお、Windows2000の場合、SP3以降を推奨いたします。
当アーカイブにはランタイムを添付しておりませんので、起動時に
DLLに関係するエラーが発生する場合は、
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se152941.html
にあるランタイムセット等を使用するといいでしょう。
まれに文字化けが発生する場合も上記ランタイムをインストールすると
直る可能性があります。
免責・その他
このソフトは、フリーソフトとして公開します。
著作権は、作者が保有します。
このソフトに起因すると思われるトラブルにより、何らかの損害が生じたとしても
作者は責任を負えません。すべては、自己責任の上、お願いします。
二次配布は自由に行って構いませんが、その際にアーカイブを改変することは禁止します。
更新履歴
v1.05 2004.10.3
・リードエラーを起こしたファイルリストをクリップボードに出力できるようにした
v1.04 2003.2.26
・ファイルリストの制御方法を変更
リードチェック中に他のソフトを使用しても、強制的に制御を戻されてしまうのを改善
・アイコンの微修正
v1.03 2003.2.11
・レスキューモードの設定で、フォルダを指定しないままダイアログを閉じようと
すると、強制終了してしまうのを修正
v1.02 2003.1.21
・正常なファイルのリストを設けた
・特定の条件下で発生するエラーを確認するために、その他のエラーを設けた
(注意事項6.参照)
・レスキューモードのON/OFFの修正
・その他、見た目を若干修正
v1.01 2003.1.20
・レスキューモード(読み取りに問題のないファイルをハードディスクに退避させる)を
搭載しました。
・その他、見た目を若干修正
v1.00 2003.1.17
・作者環境にて、特に、問題がなかったので、正式版として公開
・全ファイル取得時に、見つかったファイルとファイルリストを同期させた。
・エラーがあった場合に、エラーファイルとファイルリストの表示を同期させた。
v0.01 2003.1.15
・基本的な機能は装備できたので、試作版として公開