Wave easy function v0.30






wef030.zip MD5=014b5bc701167f1a6dd7176544afc2ee

機能

waveファイルのヘッダ表示、ch分離・多重化、擬似サラウンド作成等を行います。

作成のきっかけ

PC で 5.1 オーディオが使えますか?のページでダウンロードできる6channel.exeを解凍すると、
PCにサラウンド再生環境があれば、各スピーカーからテスト用の声が再生できます。
それで、サラウンド用のデータ、ヘッダが分かると、自分で、簡単なサラウンドWAVが作れると思い、
それまで、公開していたWave Header Viewerを元に改造し、サラウンド音を追加する機能を搭載しました。
また、WAVファイルを扱う上で、あると便利そうな機能も追加しました。


擬似サラウンド処理について

本ソフトの目玉である擬似サラウンド処理ですが、この処理によって作成したWAVファイルをその意図通り
再生させるためには、幾つかの制約があります。
・ハードウェア
当たり前のことですが、通常のL,Rの他に、サラウンドのL,Rの再生環境が必要です。
上記に書いた6channel.exeを解凍し、出来上がったWAVファイルで、Back Left,Back Rightの声が聞き取れれば
概ね大丈夫です。
・ソフトウェア
プレイヤーも選びます。
Windows標準のWindows Media Player 6.4 7.1
Media Player Classic
作者環境にて、再生できることが確認済みです。

基本機能

メインタブが有効になっていることを確認してください。

waveファイルをドロップするか、WAVE参照クリックで、ダイアログ経由で、waveファイルを読み込みます。
すると、ヘッダの内容を表示します。
拡張WAVEフォーマットに対応しています。

また、waveファイルの属性によって、処理できる機能ボタンは、押せる状態に、
処理できない機能ボタンは、押せない状態になります。

・クリップボード出力
ヘッダの内容をクリップボードに出力します。

・ch分離
8bit,16bit限定
サンプリングレートに依存なし
2ch(stereo)以上のwaveの場合、1chずつ、モノラルwaveファイルとして分離します。
分離したwaveファイル名の最後に、チャンネルの位置を()付きで付与します。

・擬似サラウンド化
16bit/Stereo限定
サンプリングレートに依存なし
L,Rchの音を指定した時間(1〜1000ms)だけ遅らせて、SL,SRのスピーカーから鳴らします。
デフォルテでは、200msがテキストボックスに設定されています。
また、Surround swapにチェックを入れると、Lの音をSRへ、Rの音をSLへと、サラウンドのL,Rを入れ替えます。
生成されるファイル名には、
拡張WAVEヘッダを使用する場合→(EX)
デレィ値→delay(xxxms)
 チャンネル数→4ch
が付与されます。

・ノーマライズ
16bit限定(8bit不可)
サンプリングレートに依存なし
16bitの範囲内で、音量を上げます。
生成されるファイル名には、(Normalize)が付与されます。

・ヘッダ再構築
TMPGEnc (Plus)、Aviutlで出力したwaveファイルに限定
TMPGEnc (Plus)、Aviutl等で、出力したwaveファイルを、mkvmergeにドロップしてもできない場合に、
この機能を使って、ドロップできるwaveファイルにします。
なお、すべてのwaveファイルが、ドロップできるようになる保証はできません。
生成されるファイル名には、(reheaderr)が付与されます。


・サンプリング周波数書換

WAVファイルのサンプリング周波数を、任意の数値に強制的に書き換えます。
用途としては、他形式の音楽ファイルから、WAVファイルに変換した時に、意図しないサンプリング周波数になってしまった時を想定しています。

・フッタ削除

フッタがあるWAVファイルは、主要な処理を行えないようにしているため、この処理を行うことで、フッタ情報を削除したWAVファイルを新たに生成します。

・ヘッダ整合書換

mp3infpによって、WAVファイルにタグを付け、削除した場合、RIFFチャンクのサイズが、元に戻らない場合があり、その時に、
この機能により、実際のRIFFチャンクサイズに書き換えます。



・多重化(タブ)
8,16bitのモノラル限定
サンプリングレートに依存なし
複数のモノラルファイルを1つのwaveファイルに多重化します。
多重化タブが有効になっている状態で、モノラルwaveをドロップします。
left/right/center/lfe/s-left/s-rightのメニューが
出ますので、チャンネル位置を選びます。
この段階で、モノラルwaveではない場合、登録されません。
すると、上部のリストに選んだチャンネルの右側にファイルが登録され、チェックが入ります。
最終的には、チェックが入っているチャンネルが有効になります。(チェックを外すと、そのチャンネルは無効になります。
最後に、多重化ボタンをクリックすると、多重化が始まります。
この段階で、登録したファイルの中で、一つでも、属性(サンプリングレート、bit解像度)が違う場合は、処理を中断します。
また、再生時間がバラバラの場合は、一番短い時間に合わせます。
例) 1分、1分30秒、2分とかの場合は、1分のファイルを生成します。
生成されるファイル名には、(mux)が付与されます。

・強制WAV化(タブ)

WAVファイルのデータのみのファイルに、WAVヘッダを付けて、WAVファイルを生成します。
これは、別途、単体で公開している「強制WAV化」の機能を取り込んだものです。


オプション

・拡張WAVEヘッダを使用する
擬似サラウンド化と多重化で、L,Rch以外を使用する場合に、拡張WAVEヘッダをヘッダ内に追加するかを決めます。
なるべく使用するようにしてください。

・cueチャンクを使用する
マイクロソフトで配布していている5.1chWAVEファイルと同一仕様のヘッダを生成する場合に、チェックを入れます。
このヘッダの意味がよく分かっていないので、ある場合とない場合で、どうWAVEに影響するかは分かりません。

・ファイル出力先
規定値は、読み込んだwaveファイルのパスになります。
ここを設定することで、各機能で生成されるファイルの出力先を指定できます。

注意事項

・本ソフトで出力されたWAVEファイルは、その設定どおりの音で再生されるかは、再生ソフト、デバイスの設定、
サラウンドスピーカーの有無等に、影響されます。
・作者環境では、L,R,SL,SR,LFE(4.1ch)での再生テストを行っておりますので、C(センター)を含むWAVEを作成した場合、
その設定どおりの音で再生されるかは、確認しておりません。


インストール・アンインストール

アンインストールは、waveef.exeを削除してください。

開発環境

Windows2000Pro SP4
Delphi 6 Personal(無償版)

動作環境

動作確認は、Windows2000,XPで行っています。

免責・その他

このソフトは、フリーソフトとして公開します。
著作権は、作者が保有します。
とりあえず、公開できそうな所まで来れたので、公開したものなので、
細かな部分で不具合があるかもしれません。
このソフトに起因すると思われるトラブルにより、何らかの損害が生じたとしても
作者は責任を負えません。すべては、自己責任の上、お願いします。
二次配布は自由に行って構いませんが、その際にアーカイブを改変することは禁止します。
なお、パソコン雑誌等のCD−ROMにて、ソフトを収録する場合は、必ず事前にメール
(yakki_@hotmail.com)で連絡ください。
これは、 どの雑誌で紹介されているのか作者として把握したいことが第一の理由です。
Delphi 6 Personalで開発しているので、商用・業務での使用はしないで下さい。

更新履歴

v0.30 2006.1.15
・ヘッダ整合書換を追加しました。
・ボタンのレイアウトを変更しました。
・ファイル、ヘッダ、フッタサイズ NG時のサイズが、符号なし整数型で表示されていたので、符号あり整数型になるようにしました。

v0.21 2006.1.2
・フッタサイズのチェックを手直ししました。
・先頭がRIFFで始まっていないファイルは、解析処理を中断するようにした。
※Monkey's Audioも解析対象になってしまうのを回避するため

v0.20 2005.12.25
サンプリング周波数書換、フッタ削除、強制WAV化機能を追加しました。

v0.10 2005.8.7
初版公開