Wave Time Control v1.13



wtc113.zip MD5= 0a24c54a4e291b08d249a856ac5ba54c



(スクリーンショット)

はじめに

Wave Time Controlは、これまで公開してきたWave Time Plusのバージョンアップ品(後継ソフト)です。
Wave Time Plusのバージョンアップの際、追加した機能とソフト名の間に相違が生じてしまったため、名称を変更しました。


作成のきっかけ

MPEGキャプチャーした動画をエンコードをしていると、映像と音声が微妙に合わなくなる「音ずれ」に遭遇することが多々 あります。
始まりから終わりまで同じ時間ずれるのであれば対処方法は簡単ですが、時間の経過と共に、だんだん音ずれが 大きくなる場合は、補正の方法に悩むことが多いです。
このソフトでは、音声の発声タイミングが、だんだんずれるWAVEファイルを作成することができます。

いわゆる「音ずれ補正ソフト」です。

機能

再生時間を指定した分だけ補正したWAVEファイルを作ります。


使用方法

0.音声部分を取り出す
当ソフトはWAVEファイルを扱うので、事前に、音声部分をWAVEファイルとして用意してください。
MPEGなら、TMPGEncのMPEGツールで映像(m2v)と音声(mp2)に分離し、MP2をWAVEに変換するソフトでWAVEファイルを作成し ておきます。

1.Waveファイルの読み込み
...ボタンをクリックします。

読み込めるWaveに制限はありません。
ただ、サンプリング周波数が1000(Hz)の倍数でない場合、指定した補正時間だけ補正できない可能性があります。

WAVEファイルを指定すると、保存先フォルダにパス部分が表示され、保存先の指定になります。
なお、保存先フォルダのテキストボックス脇の...ボタンをクリックすると、変更できます。


2.補正時間
1/1000秒単位(1ms)で、テキストボックス内に入力します。
例)
100だったら0.1秒補正されます。
500だったら、0.5秒補正されます。
1000だったら、1秒補正されます。

+/-ボタンをクリックすると、補正時間の符号(+/-)が入れ替わります。

つまり、1分のWAVEファイルを読み込んだとき、
1000と入力すると、1秒長く補正するので、1分1秒のWAVEファイルが出来上がります。
同様に、-1000と入力すると、1秒短く補正するので、59秒のWAVEファイルが出来上がります。

3.WAV作成
WAVEファイルを作成します。
作成するファイルは、読み込みWAVEと同じフォルダに保存されます。
また、ファイル名の最後にと補正時間が追加されます。

注意事項

補正方法について

・補正時間が+の場合
等間隔に1サンプルずつダミーデータを挿入し、補正時間分だけ再生時間が長くなるようにします。
・補正時間が−の場合
等間隔に1サンプルずつデータを欠落させ、補正時間分だけ再生時間が短くなるようにします。

・補正時間について

1分に対して1秒程度を限度としてください。
例えば、5分だった5秒(入力は、5000 or -5000)。
それ以上に補正を掛けると、元の音質から著しく変化してしまう場合があります。

インストール・アンインストール

当アーカイブを解凍後、wtctrl.exeを実行してください。
レジストリは一切いじりませんので、アンインストールは、wtctrl.exeを削除してください。

開発環境

Windows XP
Delphi XE

免責・その他

このソフトは、フリーソフトとして公開します。
著作権は、作者が保有します。
このソフトに起因すると思われるトラブルにより、何らかの損害が生じたとしても
作者は責任を負えません。すべては、自己責任の上、お願いします。
二次配布は自由に行って構いませんが、その際にアーカイブを改変することは禁止します。
なお、パソコン雑誌等のCD−ROMにて、ソフトを収録する場合は、必ず事前にメール
(yakki_@hotmail.com)で連絡ください。
これは、 どの雑誌で紹介されているのか作者として把握したいことが第一の理由です。
Turbo Delphi Explorerでコンパイルしてありますので、使用に関する制限はありません。


更新履歴

v1.13 2012.11.17
・コンパイラをDelphi XEに変更しました。
それに伴い、Unicodeに対応しました。
また、動作確認OSから、Windows 2000以前を省きました。

・ファイル読み込み時の、""は整数ではありません。エラーを回避しました。
・Windows7で起動した時、ラベルの背景色が黒くなるのを修正しました。

v1.12 2006.9.17
・コンパイルをDelphi 6 PersonalからTurbo Delphi Explorerに変更しました。
・時間の調整を1/1000秒(1ms)単位でできるようにした。

v1.11 2004.2.16
・特定のソフトで出力したWAVEファイルを読み込ませると、出力WAVEのヘッダ生成に不具合が生じるのを修正

v1.10 2004.2.11
・開発言語をVBからDelphiに変更しました

v1.02 2003.9.14
・補正時間がマイナス(再生時間が短くなる)方向をサポートすることにした
それに伴い、名称を変更
・その他、細かな不具合の修正

ここより下は、Wave Time Plusの履歴

v1.01 2003.5.11
・一部のソフトで保存したWAVEファイルのヘッダー情報(演奏時間)を正しく取得するようにした
・保存するフォルダを指定できるようにした。

v1.00 2003.5.4
初版公開